こんにちは、そら☆です。
小学生の教科書でも紹介されている不朽の名作絵本を紹介します。
こどもはもちろん大人にも読んでほしい絵本です。
大人にも読んでほしい不朽の名作絵本
愛することの幸せを教えくれる1冊です☆彡
タイトル:「100万回いきたねこ」
項 目 | 評 価 |
---|---|
ワクワクドキドキ | ★ ★ ☆ ☆ ☆ |
ほっこり | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
メッセージ性 | ★ ★ ★ ★ ★ |
読みやすさ | ★ ★ ★ ☆ ☆ |
大人にもオススメ | ★ ★ ★ ★ ★ |
読み終わった時、やさしい涙がでるお話です・・・
あらすじ
100万年も死なない立派なトラ猫がいました。
100万回も死んで、100万回も生きたのです。
猫は、王様、船乗り、手品使い、どろぼう、おばあさん、女の子・・・
生き返るたびに飼い主に可愛がられました。
そして、猫が死んでしまった時に、その飼い主たちは、悲しみ泣きました。
しかし、猫は泣きませんでした。そして、生き返るたびになる飼い主の事を大嫌いでした。
そんなある時、猫は、誰の猫でもありませんでした。初めて自分の猫になったのです。
猫は、すごく立派なトラ猫だったので、どんなメス猫も猫のお嫁さんになりたがりました。
そして、色々な方法でアピールをしてくるのですが、
「おれは、100万回も死んだんだぜ!今更おっかしくて!」と言って、相手にしませんでした。
猫は誰よりも自分が好きだったのです。
しかし、1匹だけ猫に見向きもしない、白い美しい猫がいました。
「おれは、100万回も死んだんだぜ!」と言っても、
「そう。」と言ったきり・・・
次の日に「君は、まだ1回も生き終わっていないんだろ」と言っても
「そう。」と言ったきりでした。
ある日、猫は白い猫の前で、3回宙返りをしながら、
「おれ、サーカスの猫だったこともあるんだぜ」と言ったのですが、
「そう。」と言ったきりです。
次に「俺は、100万回も・・・・」と言いかけた猫は、
「そばにいてもいいかい。」と尋ねました。
白い猫は、「ええ。」といいました。
それから、猫と白い猫はずっと一緒にいました。かわいい子ねこもたくさん産みました。
猫は、自分よりも白い猫と子ねこの方が自分より好きになりました。
やがて、子ねこたちは大きくなってそれぞれどこかへ行ってしました。
そして、白い猫も少しおばさんになっていました・・・
猫は、白い猫と一緒にいつまでも生きていたいと思いました。
しかし、ある日、白い猫は、猫の隣で静かに動かなくなっていました・・・
猫は、初めて泣きました。夜になっても、朝になっても、また夜になっても、朝になっても、猫は100万回泣きました。そしてある日のお昼に泣き止みました。
猫は、白い猫の隣で静かに動かなくなりました・・・・
そして、猫は、決して生き返りませんでした。
感想
この絵本は本当に感動します。読み終わると心に苦しくなります・・・
猫は、100万年、何度生き返るたびに愛され続けてきましたが、一回も他人を愛したことがありませんでした。自分が一番好きだったからです。
しかし、白い猫と出会い、初めて、自分自身よりも好きな人が出来ました。
そして、その白い猫が死んでしまい、初めて泣きます。
きっと猫にとって、今まで何万回と送ってきた人生にはなかった、幸せな時間だったからだと思います。
“愛されるのではなく、愛する事がどれだけ幸せなのか”!そういった事を教えてくれています。
そして、100万回も生き返っていたのに、愛する事を知った今回は、もう生き返る事がありませんでした。